昨日は雨。寒くて風邪を引いてしまったので一日溶けるくらい寝まくって治す。雨の音を聞きながらグレゴリオ聖歌をかけていたら、ほんとうに天国みたいになってきちゃったので、あわてて高木正勝さんにチェンジ。ていうかそれじゃ天国の続きみたいなものだよ!と自分につっこみつつ、ブラジルの音楽にして地上の世界に。正気を取り戻す。今日はおかげで完治。わーい。風邪を初期で退治するのに成功するとうれしい。
今日はだだだっと仕事をして、よしもとばななさんの日記にもよくでてくるお店に行こうとまつながちゃんと待ち合わせ。ばななさんがいたらどうしようねぇなんて話しながら向かったら、ザンネンながら定休日。でもたまたまいらっしゃったお店の方がものすごく吸引力のある方で、少しお話しただけでなんだか一気にどこかへ遠く旅に行ったようなきもちになる。いろんなことがおもしろすぎてものすごいテンションで大笑いしながら、やっぱりいつものお店へ行くことに。おりりんもあとから合流して、次から次へといろんな話がまったく止まらず。登山の話、北海道の話、編み物の話、新月の話、アファメーションの話、ヤノマミの話、シュタイナーの話、最近観た映画の話、こいばな、ものすごい偶然の話と、流星群の思い出。あとなんだっけ? トピックが多すぎて思いだせないくらい、たくさんのことを。なんか笑いっぱなし。まつながちゃんとおりりんはほんとうにあたしにとって、ハワイの大地みたいなかんじがするともだち。
あっというまに5時間は過ぎていて、鵠沼のまつながちゃんの終電が気になり始め。デザートでも頼もうと思いメニューを見ていて、みんなでバナナのケーキに釘付けに。このお店、もう10回以上(ぜんぜん、もっとかも!)来てるけど、一度もぜんぜんバナナケーキには引かれなかったのに、今日はもうなぜか断然バナナケーキ。オーダーしてふとお店のドアの方を見るとばななさんがいらしていた。今日あたしたちが話していたいくつかのトピックはばななさんの影響で知ったことだったりするし、昨日一日家でずっと読んでいたのは全部ばななさんの本だし、ていうか、初めて読んだ20年前くらいから今まで、どれだけの時間を彼女の作品と過ごしてきたかなんてもう、それは、もう。ってくらいのばななさんが、そこに立っていらしたので、泡をふくかと思いながらまつながちゃんにあわわと言う顔を見せたら、ふだん冷静沈着なまつながちゃんが挙動不審で、それはそれはとてもレアな光景。ああだからあたしたちはバナナケーキ。。。それまで話していたことを全部わすれるくらいの衝撃。
ファンだからということで一方的に迷惑をかけるような声の掛け方はしちゃいけない! でも、今何か(何かはわからないんだけど。この興奮を? えっとえっと…)伝えたくて、おそるおそる声をかけたら、とてもにこやかに応えてくださった。あたしは職業柄、ラッキーにも著名な方々にお会いする機会が多いので、そんなにいちいち舞い上がったりしないようにはなっているのですが、ばななさんは特別すぎるし、仕事じゃないし、で、はっきりいって、頭がまっしろになってくるくるぱーでした。ばななさんがていねいにお話ししてくださるので、ますますあわわとなって、わけのわからないことだけを言っていたようです。(おぼえてない) あああそんなどうでもいいことを言いたいんじゃなくて!!
「同じ時代に生きていてほんとうにうれしく思います。ありがとうございます。」
そう言いたかったのです。いつかまたお会いできたらがんばって言おうと思います。これからもそのものすごい感受性でいろんなものを受け取って、時に苦しくても、がんばって生き抜いて作品を書いてくださることを祈っています。
(てがみ?しかもですます調に。)
ってことがさっきあったのでした。ライブレポートみたいな速度で書いてしまった。
あああすごい夜だった。ピース。おやすみなさい!