あやちゃんからずっと借りていた『ガラスの仮面』の山を11/23に読み始める。勤労を感謝しつつ。この日はすばらしいお天気だったけれど、朝から部屋をすっきりさせて、お昼をたっぷり作って平らげたらねむくなり、ガラスの仮面をたんまり積み上げて読みふける。ものすごくだらだらした。窓から日がくっきり差して、あんなうつくしい日に外に出ないでごろごろするなんてぜいたくすぎた。しあわせなきもちだった。23日はトシオとおつきあい9年記念日だったのだ。ふふふ。キャンドルディナーにでかけるのもいいけど、ああいうの、最高。ハッピーアニバーサリー。そして天才なマヤじゃなくて努力のひと、姫川亜弓に多大に感情移入。どんなジャンルにもきっと天才というひとは存在していて、こちらが積み上げた努力のちょっとした成果なんか、するりと超えていたりするんだろう。圧倒的なエネルギーとか、爆発的な色に、うちのめされちゃうくらいに。でも、それでも、じぶんであることをただ続けることは、それ自体が才能だと思う。天才じゃなくても。あきらめないこと、それ自体がやがて才能になると思う。
お休み明けに撮影したとても素敵な女優さんが、いつでもコンディションを整えておくことが仕事だと思っている、といったことを静かにお話しされていて、まさにまさにと思った。いつでもぴっとその場に「あれ」が降りて来られるようにすること。「あれ」としか表現できない、あのよい状態が。通り道がいつもキレイであれば、降りてくるべきものは自然と降りてくる。その、通り道の清潔さと静けさを常に保てることがプロであることなのだろうなぁ、と思うのでした。天才ではないあたしが努力をするのは、その点にあるな、と。写真のことだけに限らなくて、生きるすべてで。だからやっぱり、食べる物には気をつけよう。目にうつるものも、耳に入るものも。交わす言葉も、肌に触れる、ものも。