今日も一日が終わろうとしています。さっき20時に写真展の会場を閉めて、jose gonzalesのteardropを聴きながら、はじめて一枚一枚写真を見ていたらほんとうに泣けてきました。ティアドロップス。ぜんぜんかなしくないし、さみしくない。なんだろう、せつないともちがう。すべては変わりゆくことがうつくしい、という今までにも思っていたことが強烈にすこんと腑におちた、とでも言えばいいのかな。なんか、それもうまく言えてないな。
ここにある写真はあたしの記憶であり記録なのだけれど、もう、もっと、遠くにあるものだというかんじがした。わたしの手を離れてずっと、遠くに。たまたま、これらの写真があたしの今生きているということの証拠になっていてくれている、と思った。時間はおどろくほどのスピードでぎゅんぎゅんと流れ、こうしている間にも、このひと呼吸している間にも、すべては確実に変わっている。その変化はあまりに自然なグラデーションで、じっと目をこらしてもきづけないけれど、ほんとうは光の速さで次々と変わっている。
岸に見えていた街のちらちらとした人工の明かりはいつのまにか消えて、濃い夜になっている。目印は、高い空に強く光るいくつかの、星だけ。その星になんて助けられていることだろうと思う。
ふと、ずっとこうだったらいいのに、なんてもう思っていないことに気づきました。
いつもいつも出会いなおしているようなきもちで向かいあえたら。
すべてが、はじめてのことみたいに。あたらしく、よろこびを持って。
写真展、土曜日までです。
ぜひいらしてください。
わたしは20,21日は終日おります。他の日もいるときはあります。
予定は当日決まることが多いので、お手数ですがtwitterでご確認いただけたらと思います。