12/8に結婚記念日を迎えました。もう5年。まだ5年。
トシオとは何億年も昔から一緒にいるような錯覚が起こるほどなので、5年というのはまったくぴんとこない。でも、節目みたいでいいかんじがする。5年。
5年の中でも後半部分が濃すぎて、もう、何十倍にも感じる。多くのひとにとってこの2年弱は激動だったんじゃないかと想像するけれど、わたしたちも例外ではなく。ものすごい濁流みたいな流れの中で必死そのもので、でも、ただ流されるのなんてつまらないから、どうせなら笑いながら、思いっきり笑いながら、めちゃくちゃなフォームで泳いできたような日々だった。
震災の直後はふたりとも皮膚に経験したことないくらいのひどい湿疹ができたり(トシオが深夜に痛くて眠れなくてうめいていて、あたしは何もできなくて悔しくて泣いたのを原始時代くらいの昔みたいに思い出す)、はじめての土地でぜんぶはじめてだったり、いろんなことがあった。いっぱい泣いた気がする。もうほんと、忘れちゃったけど。そのあと、いっぱい笑ったから。
そういえば、あのころ新月に誓ったんだった。真剣そのもので誓った。
「わたしは岡山で素敵な友達がたくさんできて、街を歩けば友達に会える。そんな、第二の故郷みたいにする。あたらしい暮らしはあたらしい人生の始まり。より、ほんとうの意味で豊かに。どんどん、しあわせはふくらむ。」
歯を食いしばってそんなふうに誓ったら、ぜんぶ現実になった。不思議すぎるご縁、奇跡的な同時性。いちいちおどろきの連続すぎてもう、これは現実なんだと、すっと思うようになった。
これまで、東京、岡山をはじめ、世界中で出会ってくれたみんなに、こころから感謝。
どの出会いが欠けていてもここにはいないと思うと、もう、うずくまって地面を叩いて叫びたいくらいのきもち。わーーーーーーーーーーーーー。
ほんとうにほんとうにありがとう。
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トシオとははじめて会ってからはもう15年くらい経つ。ともだちの時期も長かったけれど、つきあってからも長い。外国のひと同士かと思うほどに習慣も考えもあらゆる面がちがったわたしたちは、とくに最初の数年はたまに思いっきりぶつかりながら(というより、わたしが一方的にすごい勢いでぶつかりながら、だったw)ふと、ギザギザ部分がぴったり合うってことにきづいちゃったんだった。
がしんがしんとぶつかり、違いを確認していく過程や、大きな問題がどどどんと目の前に横たわった日、どうしようもなくかなしいことが起こったとき、そこを乗り越える、ふたりのそのやり方を、わたしはとてもいいと思った。渦中にいるときは必死でも、くぐり抜けたとき、確実にタフになっていた。トシオが横にいたから。極上にさりげないやり方で。
このひととだったら、これから生きていく中でいろんな穴やらとげやらで傷ができても、その傷を宝にできるように生きていけると思ったんだった。
その予感は、的中。みごとに。
この場を借りて、いつも、ありがとう。尊敬するだいすきな夫です。この人生のたからものです。
何度でも言いたいです。
わたしたちを支えてくれているみなさん、改めて、ほんとうにありがとうございます。
生きていくことは摩訶不思議の連続。出会いがその不思議の真ん中にいつもある。
めくるめく、美しい糸。想像もしていなかった色合いで紡がれた。