ものすごい2月が終わりました。
2/1から始まった写真展『IMMIGRANTS』が2/23にぶじに、終了しました。来てくださったほんとうに、多くの方々、おひとりずつにお礼を申し上げたいです。ほんとうに、ありがとうございます。
もうずうっと前の夢みたいだ。でも、確実に世界はまた、色をあざやかにしている。夢じゃなかった証拠に。
たくさんの方がつめかけてくださったオープニング、すばらしい音楽家たちが音を奏でてくれた演奏会。BOOK246で行われたみなさんと、話す会。そして、毎日さまざまな場所から来てくださる、方。大雪の日、晴れわたった日、とても寒い日。もう、必然のようでおどろく必要がないような、でも、やはり、奇跡と呼ぶにふさわしく思える出会いの連続と、そこでふくらむひかりの色に、わたし自身がいちばん、育てられているかんじがしました。あたたかく、むくむくと。
作品というのは、ほんとうにふしぎなものです。完成したそばから、わたしの手をすでに離れて、彼が(なんか、彼、な気がする。とくに今回の作品は)わたしをはるか遠くに連れていく。見たこともない景色へ。考えてもいなかった方向へ、はじめての乗り物で。
お葬式がこういうかんじだったらいいな、と、ふと、思いました。
いつも会っているともだちも、ひさしぶりのひとたちも、ひとりひとり、時間を作って立ち寄ってくれる。お花やお菓子や、メッセージを持って。わたしは、最後に作った写真をていねいに飾り、いちばん言いたかった言葉を掲げ、そして、今回の人生のラストの写真集をありがとうありがとう、と、みんなに手渡す。あ、手渡せないか。誰かに頼みます、それは。そして、次の世界につるりと去っていくのだ。
岡山へ移住した仲間たちの暮らしのひかりの断片をモチーフに「あたらしく始める物語」を改めて綴らせてもらった作品でした。その作品を通じて、たくさんのひとびとと対話できたことは、わたしの中で大きな宝物です。
伝えたいことは山ほどあるけれど、この2文につめこみました。
わたしたちはいつだって、あたらしく始められる。
希望と愛とひかりに満ちて。
わたしは、この言葉を刻んだバングルを作るつもりです。
ずっと、わすれないように。ドアがこれ以上ないという速さで開き続けた日々を、そして、いまいる場所を。この景色を匂いを、うっとりするほどのひかりの強さと風の音を。こうやって自分が撮った写真に、書いた言葉に、わたしがいちばん背中を押される、いつもいつもいつもいつも。
だしきって使い切ったエネルギーが、いま、また、みるみる満ち始めているのを感じます。
ぼちぼち、次の旅にでかけます。まずはゆっくり、地図をひろげているところ。
世界はひろく、わたしは知らないことだらけだ。
お越しいただいたみなさま、ほんとうに、ありがとうございました。また、会いたいです、ぜひ。
----------
最後に、この場を借りて関係者のみなさまに心からあつくあつくお礼を申し上げます。HADEN BOOKS:の林下英治さん、BOOK246の黒崎由衣さん、棚橋万貴さん、スタッフのみなさん。いつも応援してくれるだいすきな師匠の山路和徳さん。設営、パーティー、ものすごく助けてくれたOWLのみんな。入籍直後なのにケータリング引き受けてくれたひろみちゃん。版元OCTAVUSの前中久和さん、写真集の装丁だけでなくうつくしいDMなど作ってくださった松岡賢太郎さん。ああ、お名前ぜんぶ書けなくってごめんなさい。その他会期中、あらゆる面でサポートしてくださったみなさん、頼りまくりの家族、ともだち、みんなのおかげで、また、あたらしいドアを開ける準備ができました。いつもみなさん、助けてくださって、ほんとうにありがとうございます。こころからお礼を伝えたいです。わたしができることあったら全力で恩返ししたいです。
愛してます。ラブ!!!!!!!