ずっと読もうと思っていて読めていなかった村上龍さんの『半島を出よ』。読み始めたが最後こんなに取り憑かれたような読書は久しぶりで連夜あと一章あと一章状態で朝まで読んだり歩きながら階段を上りながら自動改札を通りながら運転中に信号待ちで読みながら一語一句逃さぬよう意味がわからない時は音読などしながら危なくずっと読み続け人にぶつかったり車にひかれかけたりしながら読了。最後を読んだのはバスの一番後ろの座席でのことでもう感動とかなんだかよくわからない叫んでしまいそうな感情がごごごごごごごと押し寄せてきて今きっと一粒でも涙を流し始めたらきっとあたしはこのバスの乗客のみなさんが怯えるくらいの大声で泣きだすに違いないと思い泣くのを必死にこらえました。揺さぶられました。あんなすごい話を書き終えた村上龍さんをいまさらですが心から尊敬します。あまりにもたくさんのことを考えさせられて脳がふらふらとしています。国家とは何か、平和とは何か。日本はこれからどこに行くのか。彼は希望を決して捨ててはいないし、希望を遠く美しく尊いものに仕立て上げようともしていない。希望は空から降ってきたり自動的に置いてあるものではなく、それは作るものであり全体から見れば小さなハエのような小さなひとりひとりの力によってしか作られない。今思いだしたらまた泣きそうで興奮中なので何いってるかちっともよくわからないかもしれませんが読んでないひとは読んでください。日本人全員に読んでもらいたいです。ねぇみんな早く読んで!!!
トリノの開会式のオノヨーコさんのメッセージでまた内臓がめくれそうに感動してしまう。あなたは多くのことをする必要はないのです。平和に満ちた世界を想像してビジュアライズすること。ひとりひとりの力をドミノ式に。ヨーコさんが言っていることは何十年も変わらないシンプル極まりないこと。そこらへんにいるひとりひとりが持つ力を正しく集めれば巨大で恐ろしいくらいのムーブメントが生まれる事を信じていて、それは全く正しいことだと思う。ああヨーコさん!!!
あたくし1週間ほど外界と離れた生活を送ったために今はあらゆるものが通常の3倍くらいの刺激で入ってきてしまう危険な状態です。素晴らしいことはより素晴らしく悲しいことはより悲しく。朝の光に伸びる長い影を見るだけで感極まって泣く始末です。困ったことです。