曽我部恵一BAND(ソカバン)のアーティスト写真です。
ガリガリくんがほんとうにお似合いなステキすぎるみなさんです。
この日大塚さんが着ていたTシャツに"kids are special"みたいなことが書いてあったように記憶しています。キッズはもちろんスペシャル、でもあなたがたもスペシャルだ、と思いました。
キッズと同じ種類のスペシャルであり続けることの、すばらしさとむずかしさ!
この写真の別バージョンが表4(裏表紙?です)に使われているミニアルバム、『ソカバンのみんなのロック!』(すばらしいアルバムです!)に収録されている『思い出のアルバム』はあたしが幼稚園の時の口ずさみソングトップ1。コドモごころに、過ぎ去って行く時間も景色も決して戻らないことをじんじん感じて、いつになっても忘れない、の部分でいちいち涙ぐんだりしていた。
(このころあたしを涙ぐませる両雄はこの曲と、絵本『てぶくろをかいに』だったのだ)
パパと今で言うところのウォーキング、つまり運動を目的とした積極的な散歩、などをしながらこの歌を永遠のループで歌っていた記憶が断片的にある。そんなことを考えていたら撮影のことを書いていたブログを読んだパパからメール。ソカバンのサイトで曲を聴いて、パパもあたしの手をひきながら歩いた道を思い出していた、とのこと。我々にとって大事な思い出の歌を歌う彼らをあたしが撮影することになるなんて不思議な縁を感じると。パパ、あたしも、ほんとうにそう思うよ。
しかしソカバンを聴く68才。クールだわー。
「あんなことこんなこと、あったでしょう。今でもまご(注:あたしのことです)の歌声が聞こえる気がする。思い出は大事やな。」
そう結んであるメールはさっきまちがえて消えてしまったけど(!!)30年前の思い出は、くっきりと消えない。見上げたパパのあごと、ふざけるひでくん。大きな歩幅と夕暮れとマンションのあじさい。あらゆることは常に姿を変えて、決して同じ場所にとどまらない、そんな予感で胸がしめつけられてしがみつく、パパの手のひらの厚さ。目の前にいるだいすきな人を見る時にいつも、瞬時に無意識にかき集められる膨大でゆるがない思い出のうずたかさが、愛のもとだと思う。誰にもうばえない、宝。