あたしはまったくもってこどもっぽいから、すごくくやしいことが、時おりある。くやしいからなにがくやしいかなんてここにはぜったい書かないけど、あたしにしかわからないあるいくつかのことがたまにあたしをすごく嫉妬させる。それはいつも写真や作品に関すること。ものを作り出すことに関すること。嫉妬することなんかぜんぜんすきじゃない。あたしはいつも満たされていて何もくやしくないわ、なんて言ってみたい。でも、同時に、こういうふうにめらめらしている自分のことはあたしはだいすきだ。くやしくて奥歯の表面が4本ともすりへるくらいぎゅうぎゅうと噛み締めている自分のことがだいすきだ。そんなにくやしいならもっともっとやってみろ、もっともっとできるはずだと自分のお尻をぺんぺんと叩いてみる。
嫉妬などとは無縁に平和そのもので眠るサイの顔があたしを最強にする。