今日は息子が風邪をひいてしまって撮影を午後にのばしていただく。
夫が14時半すぎに仕事を終わらせて帰ってくれることになり、タッチで交代予定。
はからずとも、今日の14時半すぎに家族一緒にいられることになった。すごくほっとした。
朝からずっと胸がぎゅうっとしている。
2年前の原発事故と津波で被害を受けた方々のために一緒に黙祷したい。
あれからずいぶん遠くに来たと思う。すごい勢いの流れに身を任せているうちに遠い岸に流れ着いた。元いた岸は遠くかすむ。あたらしい土地とあたらしいひととの出会いの連続。
振り返ってみると自分のストーリーとは思えないくらい。
たくさんの強いひとに出会った。
勇者、母、父、若いひと、ずっと闘っている白髪のひと。
あきらめないひと。変わることを恐れないひと。
「革命」を目指すひと。
出会ってくれたみなさん、助けてくれたみなさん、いっぱい一緒に笑ってくれているみんな、ほんとうにほんとうにありがとう。みんながいなかったら今のわたしはどこにもいないよ。宇宙のもくずとなっていたかもしれないよ。
世界の仕組みはあっというまに変わると思ったけれど、まだ時間がかかるみたいだ。
自分のまわりの、既に大きく変わったように見える世界の価値観と、遠くに見える変わらない世界との乖離。
でも、近いも遠いもなくて、ほんとうは、すべてはつながっている。すべては、ひとつ。
わたしの中の水はすべての水と響き合い、つながる。
福島の海に捨てられた高濃度の汚染水は、やがて地球のあらゆる水とつながっていく。
まだ何も終わってなくて、ずっと、続いている。
忘れないこと。慣れないこと。
考えることを、やめないこと。
2年前、岡山ではじめて買ったブレスレットに刻んである文字を見る。
NEVER NEVER NEVER NEVER GIVE UP
4つも(しつこく!)並ぶNEVERという文字を見つめて暮らしたあのころを、改めて思い出す。
けっしてけっしてけっしてけっして、あきらめない。
あたりまえのしあわせに大きな感謝と、ふたたびたちあがる強さへの祈りを。