8/20から始まった「移民/IMMIGRANTS」ぶじ、終了いたしました。
終わって、一晩たったらやっと涙でてきた。ぜんぶ終わっちゃったな。
しあわせだった。渦中にいるときは思ってたのより、ずっと。
さみしくてたまらないけど、こんなふうに思える祭りで、よかった。
大学進学とともに岡山へ移り住んだ、硝子作家の石川昌浩くんから、移住の仲間を集めて何か一緒にやろう、と声をかけてもらったのがきっかけでした。そこに地元で革命を起こしている磯島佑子さんとの出会いがあり、祭りが始まりました。
移り住んだみんなのことをただただ考え続けていくと、やがて、「移民」という言葉が浮かび上がりました。言葉や習慣や水や土のちがう、あたらしい土地に家族で移り住み、丁寧に種を撒き、見守りながらひとつひとつ大切に育てていく暮らし。その、覚悟。踏みしめる足取り。その土地に元々住んでいるひとびとに仲間にいれてもらって、助けてもらう、よろこび。そんなものを表現できたら、と思いました。
24,25日の移民祭は驚くくらいのひとに詰めかけていただきました。オープン前に雨にも関わらずひとびとが集まってきてくれる様子に、絶句するくらいでした。不慣れな運営のため、お待たせしてしまったりとご迷惑もおかけしてしまってごめんなさい。この場をお借りしてお詫びもうしあげます。
岡山にずっと住んでいる方、同じように「移民」してきた方、ほかにも、北は北海道から九州まで、全国からたくさんの方々が来てくださいました。うれしくってうれしくって、ずっとありがとうって言いました。足りないけれど。
偶然のように、必然のように、つながった「移民」の仲間たちが集まって、それぞれの作ったものを持ち合っているさまは、なんだか、純粋に奇跡みたいに思えました。ひとの数だけ、ものがたりがある。くもりのない笑顔の根には、いまではすでに再生した、傷もある。穏やかに紡ぐ毎日を薄く積み重ねることの、ひかり。そのかけらを表現したくて、わたしは必死に写真を撮ったと思う。生まれてから土に還るまでの時間をどう過ごすか。あるひとは熱く、あるひとは軽やかに語るけれど、みんなに共通しているのは、決して歩みを止めないこと。考えることをやめないこと。
みんな、出会ってくれてほんとうにありがとう!
あーーーーーーーー、ありがとう以上の言葉はいったいなんだろう!
ぜんぜん、伝えきれてない!!!
「移民」たちのこの祭りに、ローカルの仲間、ともだちたちがすごいヘルプをしてくれました。彼らのちからなしにはありえなかった時間と空間です。「移民」とローカルの仲間たちが混ざり合う、そんな場所が少しでも作れたことは、大きな喜びです。みんな、ほんとうに、こころからありがとう。
そして、来てくださった、たくさんのたくさんのみなさま、こころからお礼を申し上げます。
どうやって言ったらいいのかわからないくらい、うれしかったです。
いまは祭りのあとの午前5時。ハレの日からケの日へ。
大恋愛がおわったみたいなきもち。
もっともっと、だいすきって言いたかったな。
もっとしつこくってウザがられるくらい、ありがとうって言いたかったな。
わたしはいっぱいもらった愛でぱんぱんでもう、なんか、胸がいっぱいです。しあわせです。
ありがとう。ほんとうに、ありがとう。
祭りは終わっちゃったけれど、まだ、すべては始まったばかり。
これからも、どうぞよろしくお願いいたします。
中川正子