オウルのみんなと韓国に行ってきました。
キムチを半年分くらい思う存分食べまくり大満足。この3日間の体内のニンニクとカプサイシン度数はものすごかったと思われる。どっぷりキムチアディクトになっちゃったわ。今もまた猛烈に食べたい。しかもこっちのスーパーで買うやつとかじゃなくてほんもののやつ。リアルキムチジュセヨ。(キムチくれ。)
ソウルは春ちゃん(オウルのアシスタントで韓国人フロムソウル)に言わせると「まるで東京みたいでしょう?』とのことだけど。あたいそうは思わなかったよハルちゃん。近くてすごーく遠い国だと思いましたよ。香港のほうがまだ似ているものとかひとをたくさん見た。パリのほうが顔なんてどこも似てもいないけどよっぽど似たものをびゅんびゅん感じたわ。(まぁこれは片思いかもしれないけど…!!)なんつーか、顔は確かにすごく似ているひと多いんだけど(あ、このひとオオゼキのレジのひとに似てるとかしょっちゅうあったしさ。)
ひとでも土地でもヒトメボレが多すぎな人生のあたくしだけれど今回はやられなかった。冷静にさっぱり帰ってきました。ぜんぜんきらいじゃないしむしろ興味深いこと満載でおもしろいってすごーく思ったけどここに住む自分はまったくちっとも想像できず。ってことは呼ばれてないってことだ。きっとそうだわ。フォーリンラブした場合はひとだったら一緒にいたり場所だったらそこにいる自分が3Dでみるみる想像できちゃうからねぇ。(ちなみにこれは妄想ともいうらしいよ)
着てるものとかメイクとかコミュニケーションの取り方とかが微妙に違って、その微妙な違いが顔が似ているだけに逆にすごくはるか遠く感じる。食事には毎回キムチが無料食べ放題ででてきて半分以上の食事は赤く人々は無駄に笑わない印象だしニセモノブランドが溢れかえってるしニンニクパワーのせいか夜中まで老若男女元気いっぱいすぎ。その中でもおばちゃんパワーがすごい。それは日本と共通だけれどおばちゃんはおばちゃんでもみんな大阪のおばちゃんみたいな敵わないかんじがしました。パワフルででかい声で話しよく食べ猛烈に強い。あ、大阪といえばひとりだけハルちゃんのトモダチのちゅーやんって子はダイスキになったんだった。この子は大阪のおねえちゃんみたいでおもしろくておしゃれで派手ズキでダイスキだった。こういう出会いがもっとあればこの国の印象も変わるかも。やっぱりつまりは人なのよね。ところであたしのタイプのかっこいい男の子は3人くらいしか出会いませんでした。
こういうジャンルのひとはいっぱいいましたけど。これがこの街に呼ばれなかった理由のひとつって言われたわ。どうなのかしら。ふふふ。
38度線付近まで行って軍隊の人が銃を持って見張る中、広いかなしい川の向こうを見つめると北朝鮮が見えました。少し離れた展望台から北を見たらぼろぼろの廃墟が立ち並んでいて窓ガラスもないみたいで人の気配もなくぞっとする眺め。春ちゃんに聞いたらそれらの建物はもともと南のひとに北はこんなにリッチでゴージャスな建物を建てられちゃうんだよっていうアピールのための建物だったのだけれどそれがすっかり古くなって今ではあんなお化け屋敷みたいなことになっているらしい。そんな強がり目的の建物をメンテナンスすらできない中であの向こうのほんとうの家々ではどんなことになっているのか想像するだけでおそろしい。180度後ろを振り返ると南には六本木ヒルズみたいなぴかぴかの建物がにょきにょきとたっていて元は同じ民族だった二つの国とは思えないまるで別の世界がそこにあり。ひとつの川で隔てられた隣同士の二つの場所がこんなにも違うことに驚きを隠しきれず内臓まで鳥肌がたつようなきもちがしました。ひとびとが一言ずつメッセージを書いて掲げている場所があってあたしもひとびとと同じように統一を願うって書きたかったけれど、すごくそう思うけれど、あれだけ文化や環境が違ってしまった二つの国出身のひとびとがひとつの国としてちゃんと機能していくにはものすごく大きな努力と時間が必要ではないかと思いなんか簡単には書けなかった。人間が勝手に決めて地面に引いた線でひとつの民族がこんなにも絶望的に分けられてしまうなんて。ものすごく深いためいきがでてしまう。