ママお誕生日おめでとう。いつまでもやさしくてキュートなママでいてね。
仕事で外の国に行ったっきりぜんぜん帰ってこれない愛するパパの不在中にバースデイじゃさみしかろうと突飛王とお祝いに帰りましたがママにごはんを作らせ布団を準備させソファで芋のように寝てばかりのダメ長女正子。めんぼくない。
帰宅前にある有名な若者向けの百貨店系列巨大雑貨屋でママと待ち合わせ、若い夫婦に内祝いを贈りたいという彼女につきあいました。ママは普段非常に堅実に暮らしているのでこういった場所での買い物はスペシャルオケージョン。品物を選びうきうきとレジに向かう我々。
するとそこにはきっとすべての客は忌まわしい面倒事に過ぎず通常のレジ作業の流れから少しでも外れる客からの質問の一切は迷惑でしかないといった酷い態度の女店員があたしのキュートなマミー(ミサコ、59さい)の応対を始めました。プレゼント包装を頼むミサコに『黄色い袋という形でよろしいですかぁ?』とあごを上げさっさと答えなさいよまったく迷惑千万といった顔(これは被害妄想ではなく!!)で尋ねました。はじめてLO●Tなんかにきたミサコに突然黄色い袋といっても何のコトやらわかるわけもなく。明らかに分かっていない様子のミサコに有料で箱のご用意もございます。などとオプションの説明をしてもバチはあたらないと思うわ。でもここであたくしが保護者の如くでていくのもなんだと思いしばらく脇で見守ると。その後続く「のしをかけてほしい」「宅配便で送ってほしい」といったミサコの至って普通の(そして身内びいきではなくミサコはほんとうに物腰が柔らかくおそろしく感じがよいというのに!)お願いにもことごとくマニュアル通りの言語のみを使いつつ苦りきって対応するというその態度。のしをかけたりしている段階であきらかに大事なプレゼントだということがわかりそうなものなのに忌々しいという態度にはまるで揺るぎがないわけです。繰り返しますが客としてのミサコには何の非もありません。もうあたくし小さなミサコをそこらへんの棚の陰にでも隠しその店員の襟首を掴んで高々と持ち上げたいという衝動に何度もかられました。でもせっかくの彼女の誕生日にあたしのそんな恐ろしい姿を見せるのも台無しだと思いその彼女をミサコにはバレぬようこっそりと穴があくほど睨みつけるということでおさめました。こんなに怒ったのはほんとうに久しぶりです。ミサコの態度は終始変わらずにこやかでした。
しかしレジを離れて「あのひとちょっとなくない?」というあたしにミサコは「ママだってそう思うわよぉ。まあちゃん怖い顔してにらんでたわねぇ。」とにこにこと返しました。バレてたか。ママはせっかくきもちをこめてプレゼントを選びあたくしと二人お互い仕事を終わらせて閉店前にかけつけてやっと買ったのに。お金と引き換えに商品を渡すだけなら今の時代ヒトとかもう要らないのでは?「こういうお店ママ普段あんまりこないからねぇ」というミサコが笑顔の陰に実はしょんぼりと傷ついているのをみて。長女のあたくし堪忍袋の緒がぶちっと音を立てキレてしまい。
駐車券にスタンプを押してもらうために行った総合カウンターでこういったことがあったので責任者の方を呼んでいただきたいと伝えそのできごとをお話させていただきました。ただぶうぶうと文句を言いたかったのではなく、ひとがひとと接する仕事をする上であまりにも心がないんじゃぁないと思いませんか?と話のわかるひとに訴えどう思うかを聞いてみたかったのです。以下のようなことを。
たかが5000円の買い物をした1000人いる客の一人にしかすぎないかもしれないけど。でもあんな風に対応されるくらいならロボットくん相手の方が100倍ましだと思います。にんげんなんだから何かマニュアルに載っていない自分オリジナルのひとことでもいいし、どうしても忙しくてそれが発せられないというなら言葉じゃなくてもオリジナルな笑顔でもいいし、それをお客に向けることがそんなに難しいことなのでしょうか。そんな簡単なひとつのことでただの金銭と商品の交換がとても楽しい思い出に変わりうるのに。そして今回のように逆もありうるのに。ほんとうに信じられない。(あたしはそんな仕事の仕方一度も(たぶん)したことないわ。少なくともしないように心がけてるわ。)レジのひとに限らずありとあらゆる人間関係において笑顔が役に立たないときはないしましてやそれによって自分が損をすることなどありえないというのに。しあわせは循環するということを知らないかわいそうなひと。そんなひとが働いているお店もほんとうにかなしい。そう思いませんか。
あたしは自分の信じこんでいる価値観を押しつけすぎなのだろうか!?
そう思わなくもないけれど!!
あのひとは今日ものすごくイヤなことがあった日なのだろうか!?
だとしても!!
ママはあたしのこのクレーマーっぷりを見れたのが一番の誕生日プレゼントだと笑っていました。超個性的で変わってるパパそっくりな変人スピリッツをあたしたまに隠しきれないわ!!!
あたしは金星人+らしいです。みほちゃんが細木さんの「金星人の運命」を朗読してくれてその性格描写の的中っぷりにぎょっとしました。
いいとこも、わるいとこも。