はーぴーに何があっても絶対見に行くべきと聞き、大竹伸朗さんの展覧会を見に行きました。
『全景』。そしてその作品ひとつひとつはもちろん、彼のずっと作り続けるエネルギーのすごさに圧倒されてきました。あまりにも濃く、密で。生きることが作ることになっていた。
彼がコドモのころから見たもの、聞いたもの、すべての記憶を作品にしていきたいみたいに見えました。すごい。会場は大竹さんの膨大な記憶で埋め尽くされ、その濃さにあたしも、大勢の他のひとびとも、たぶん、無言になっていました。あまりのことに。きっと彼は作ることで何かから救われている。ひとつひとつ生きる手触りを確認しながら救われている。それは同じくらいつらいことになるときもあるかもしれないけど。なんて勝手に思いました。宇和島のネオンを見ながら。
日々の極小な事柄からも自分の闇からもまっすぐ目をそらさずに彼がくっきりと生きてきた跡がそこにはあった。その跡は空を割り深い溝を地上に残し血がいっぱい流れていた。目が離せなかった。
すごい。ただただ。